会長あいさつ
2022年6月の総会において、森前会長の後を受け会長を拝命しました。11年間という長きにわたり森前会長に率いていただいた当会の会長職を引き継がせていただくということは、大変光栄なことです。しかしながら、一方では責任の重さと大変なプレッシャーも痛感しています。理事の皆様、会員の皆様と協力しながら、当会のさらなる発展に邁進していく所存ですので、どうぞよろしくお願いします。
振り返りますと、初代石川会長の逝去を受け、2012年に森前会長が会長に就任されてからの間、当初数十名であった会員数は大きく増加、現在は116名に至るまでに拡大しています。また、当会の拡大と並行するように、不確実性・不可逆性の高まる中小企業を取り巻く経営環境の変化も伴って、中小企業診断士への期待もこれまで以上に高まってきています。
令和の時代に入り、新型コロナウイルス感染症の拡大や、ロシアによるウクライナ侵攻など、歴史の教科書を読んでいるかのごとくの出来事に、心がかき乱され、つらくなることばかりが起こっています。不安が増大し、先の見えないこのような時代をどう生きるべきか、誰もが答えを持ち合わせているわけではありません。しかしながら、私たちは中小企業診断士としてのプライドをもって、このような時代に何ができるのか、どのように貢献できるのかを考え抜き、プロフェッショナルとして行動しなければなりません。奈良県を拠点とする中小企業診断士の集団として、国内企業数の99%以上、雇用の7割を占めるといわれる中小企業の成長を支え、奈良県という地域、地方の経済を活性化するところから、日本経済の再生に貢献していかなければなりません。
当会としても、研究会や勉強会等による研鑽、他の専門士業の方々や中小企業支援機関との連携、専門家派遣などによる実践の場等を創造、開拓、運用し、会員の皆様への活躍の場の提供と、奈良県の中小企業・小規模事業者の発展に貢献してきたいと考えています。
皆様、改めまして、これからどうぞよろしくお願いします。
2022年6月
一般社団法人奈良県中小企業診断士会
会長 渡辺 淳