研究会

中小企業DX戦略研究会

研究会世話役 渡辺武久(fwkz5706@nifty.com)

「診断なら」2024年新春号で「共通EDI研究会を終了して中小企業DX戦略研究会を開始する」ことを宣言しました。

 

その後、DX研究会の準備にとりかかったところ、DXDXといっても範囲が広すぎて、どのようなテーマでどのように活動するかが絞り込めず、いまに至ってしましました。それではいつまでたっても始まらないので、手はじめに研究会でなく講演会というかたちで、診断士会全員を対象に活性化研究会の位置づけで第一回第二回研究会を開催しました。

 

6月15日に第一回講演会を開催しましたところ26名の方々が参加され、外部講師の水口さんからの実例を中心とした講義により、口さんが考えるDX戦略を理解いただけたと思います。しかしこれは水口流DX戦略であり、DXがうたっているすべての中小企業経営変革ということではありません。

 

わたしは「すべての中小企業の経営変革」のためのDXを、中小企業診断士の視点でつきつめるべく「中小企業DX戦略研究会」を立ち上げるよう準備をすすめております。研究会の準備をすすめるなかで、水口さんの講義の最終段階で出てきました「DX認定」たるものがわたしのめざすゴールではなかろうかと思い始めております。

 

「DX認定」は数年前、DXDXとさがわれ始めたころ、国家プロジェクトとして「DX推進指標」が定められたものが基本となっており、年々進化しています。このプロジェクトで中心となっているのがIPA(独立行政法人情報処理推進機構)です。

 

わたしの想定する研究会はこの「DX認定」を診断士がクライアントに指導できるようになることをゴールとします。そこで、研究会の第二弾講演会としてDX認定の本家本元であるIPAから講師をおまねきして、8月17日に第二回講演会を開催し、23名の会員のかたがたに参加いただきました。

 

2回にわたる講演会により、奈良県診断士会の研究会として中小企業DX戦略にどう取り組むべきかが見えてきました。それは、いままでのDXが大企業向けで、中小企業向けのDXがどうあるべきかの検討がまだ始まったばかりであるということです。この研究会はその課題に取り組んで方向性を明確にすることを目的にします。

 

今後、ゼロから研究会メンバーを募集し、具体的な活動にはいってゆきます。だらだらした活動では成果がでませんので、25年3月末を活動期限としてはっきりとした成果を出してゆく所存です。

 

ITをテーマとした研究課題まだ多くありますので、その後もひきつづき新しい研究会に

につなげてゆき、会としての研究会活動をさらに活性化したいと思っております。